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Channel: 車屋さんの修理記録簿
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中古車の整備について

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中古車の整備内容についてお問い合わせいただくことが多いので、以前連載で書いた記事を以下にまとめておきます。

サンプルはTd5の場合ですが、他のエンジンでも基本内容はほぼ同じです。もちろん、新車に近いような年式の車であればここまでのことは行いません。


この内容の整備は全て無料で行っています。

中古車速報

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中古車速報です。

ディフェンダー110
97MY 300Tdi 
コニストングリーン
3ナンバー 7人乗り
NOX PM適合
走行130000km

1年前に当社で販売した車両ですが、お客様が別の110(DCPU)に乗り換えるということで、下取りで戻ってきました。

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状態の良い110です。
というより、前回の販売時に良い状態にしてあります。

その時の整備明細です。

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この後でオルタネーターも交換しています。
全て定価で見積すれば100万円は超えていると思います。

このTdiに限らずですが、今2006年モデルまでの旧型を良い状態で乗り出すのなら、これくらいの整備は必要になります。これは走行距離が少なくても同じですし、スイベルなどは逆に走行距離が少ないと、グリスが回らず錆びてしまっているものも珍しくありません。中古車を買われるときは、見た目や走行距離などの数値にだけ気を取られず、どんな整備が行われてきたか、又は納車前に何をしてくれるのかということをしっかり確認して選んでください。

中古車速報 2018/03/03

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中古車速報です。

ディフェンダー110
2001MY Td5
左ハンドル 
マットブラック
3ナンバー 7人乗り
NOX PM適合
走行139000km

当社でマットブラック塗装した車です。

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平成23年から当社でメンテナンスを行っていますので、来歴もはっきりしています。

フロントガラスに飛び石傷があったり、ルーフの角に凹みがあったり、内装に少し傷みがあったりしますので、どこまで仕上げて販売するか検討中です。

お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

中古車速報 2018/03/11

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中古車速報です。

ディフェンダー110
2002MY 300Tdi 
ジャバブラック
3ナンバー 9人乗り
NOX PM適合
走行11万km

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右クォーターパネルが凹んでいますが、これを交換しての販売になります。
この交換時に、ルーフも取り外しますので、ついでに少し塗装が劣化してきているルーフパネルも再塗装します。早めに言っていただければ、ホワイトルーフも可能です。

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装備は、アウターロールケージ、各チェッカープレート、後付キーレス、ナビ・バックカメラ、スペアタイヤキャリア、ワークランプ、HIDヘッドランプ、ルーフキャリア(ウッドデッキ加工)、そしてなんといってもFFヒーター。

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サブバッテリーにアイソレーターも付いています。

タイミングベルトは、26年12月に当社にて交換済み。
販売前にはクラッチのオーバーホール、足回りのブッシュ・ショック交換・ハブスイベルのオーバーホール等行います。

ここまで良い車ですので、少々高くはなってしまいますが、状態の良いTdiをお探しの方はいかがでしょうか。

お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

中古車速報 2018/03/15

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中古車速報です。
最近大変入庫が多いです。やはりこの時期は、生活環境が変わられる方が多く、新しく買われる方も、手放される方も多いです。しかし、それを差し引いても今年は特別に多い気がします。こんなに在庫が揃っていることはめったにありませんので、購入を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。

そんな中でもかなり珍しい車が入荷しました。

ディフェンダー90
96MY 300Tdi 
3ナンバー 6人乗り
NOX PM適合
走行154000km

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最近はV8の正規90も高くなってきました。以前は維持費が高いことから敬遠されて、安く買えたものですが、最近はディーゼル110と大差ない価格になってきています。しかも、以前にも書いたことですが、よく整備された90V8というのは本当に少ないです。価格が安かったことから、専門知識のない中古車屋が気軽に仕入れて販売し、買う方も気軽に買い、燃費や自動車税が維持費が高いからとまた気軽に売却されるというのを繰り返されている車が多いです。しかも酷い状態なのに、頑丈で大雑把なのはガソリン車でもそれほど変わりませんから、意外と走ってしまい、本来の調子とは程遠い状態でそのまま乗られているという方も多いです。

そんな中、この90は大変状態が良いです。ルーフトリムも張り替えられていますし、足回りにも手が入っています。どうせ新品交換してしまうつもりなので、関係ないと言えば無いのですが、今までしっかりメンテナンスされてきた車であることは一目瞭然です。90Tdiはそれだけでもかなり希少なのですが、その中でもここまでの状態のものはまず出てきません。しかも、排気量2500cc、軽油でリッター10km前後の燃費は大変経済的です。ディフェンダーには乗りたいけど110では大きすぎるという方は、ぜひご検討ください。お問い合わせはこちらから。
http://www.asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0190

もちろん、通常はあまり在庫しませんが、V8もご要望があれば探してしっかり整備した上で販売することはできますし、他店で購入された車でも修理やメンテナンスは承ります。

消えるクラッチフルード

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イギリスから中古で並行輸入された後、メンテナンスで入庫された車です。
色々と要整備箇所が見つかったので、順次整備を進めています。定番のクラッチフルード漏れがあるようで、マスターシリンダーのフルードが空で、調べていくとクラッチマスターから漏れがありましたので、真っ先に交換しました。

しかし、その後、他の異音の確認などで一晩試運転しただけで、翌朝にはマスターシリンダー内がまた空になっています。しかし、もうマスターからは漏れていませんし、ホースやパイプ、ベルハウジングからも漏れの形跡が見られません。不思議に思いながら、もう一度フルードを補充し試運転しても、やはり翌朝には空です。マスターシリンダー2杯分以上のフルードがどこに行ってしまうのか、全く分からなかったのですが、色々調べていて、この画像に行き当たりました。

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ミッションを車に残し、エンジンを取り外したところの写真のようですが、ベルハウジング内の後方に液体が溜まっています。これを見て気が付きました。TdiやTd5と違い、漏れたオイルを輩出するための穴は、ベルハウジング最下部ではないのです。つまり、車両がかなり傾かない限り、相当量が内部に溜まらないと、外へは漏れ出してこないことになります。

これを確認するために、車両後部だけをリフトアップしました。

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すると

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予想通り、排出穴からフルードが垂れてきました。スレーブからの漏れが確定です。
よかった、これで安心・・・・、とは言えません。
Tdi、Td5と違い、新型はスレーブシリンダーとレリーズベアリングが一体になっています。ということは、スレーブシリンダー漏れ = クラッチオーバーホールです。しかも、簡単に交換できる旧型と違い、社外品の安物を使ってすぐ漏れたら痛すぎますので、高くても純正品以外は使えません。
他にもいろいろ費用がかかっているので、更なる追加は心苦しい限りですが、これはやらざるを得ません。

ということで、2007年以降の車で、マスターから漏れている形跡が無いのにフルードが減る場合は、下り坂に停車してみてください。

中古車速報 2018/04/01

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中古車速報です。
今年は本当に買取が多いです。しかも長年大切にされていた方が、ご家庭やお仕事の都合で手放されるということで、かなり状態の良い車が入っています。この車も当社で7年以上メンテナンスを行ってきた車です。その7年前に当社で全塗装を行って、モンテカルロブルーをアルルブルーにしています。
今回は長期の海外赴任ということで、残念ながら手放されることになりました。

2003MY
Td5 SE 正規輸入
走行83000km
NOX PM不適合
1ナンバー 5人乗り
アルルブルー全塗装済

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アルルブルーは、ケスウィックグリーンと並んで全塗装で人気のカラーです。アルルブルーを探していると言われる方は多いのですが、アルルブルーは97年までの色ですので、Td5の年式には純正ではアルルブルーはありません。それ97年以降の年式でアルルブルーが欲しければ、この車のように全塗装された車を探すか、費用をかけて全塗装するしかありません。
また、写真でお気づきの方もいるでしょうが、Td5なのにボンネットにスペアタイヤが乗っています。これはわざわざTdi用のボンネットに交換しているからできることです。ここまでこだわって、非常に大事にされてきた車なので、他の部分に関しても大変状態が良いです。

とはいうものの、足回りブッシュは未交換ですし、社外のショック・ブッシュもヘタリ気味ですので、ここを新品にしてしまいます。クラッチオーバーホールもまだですので、これも今回行います。燃料ポンプも珍しいことに、まだ壊れたことが無いようで、これも交換します。

残念ながらNOX/PM不適合ですが、今なら先日買い取ったラスト一個の排ガス適合装置がありますので、規制地域でも登録できます。規制適合にはかなり費用がかかりますので、いつでも出てくるような車に使ってしまうのはもったいないですが、この車であれば適合化させる価値があります。

早い者勝ちになりそうな気がします。
お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

Tdiウォーターポンプ交換

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ディスカバリー、ディフェンダー、クラシックレンジのTdiのウォーターポンプを交換する際は、ウォータポンプ本体だけではなく、必ずその後ろのウォーターポンプハウジングを取り外し、ウォーターポンプハウジングとシリンダブロックの間のガスケットも交換してください。

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ウォーターポンプを固定しているボルトの内、3本はシリンダブロックまで貫通しており、ウォーターポンプ交換のためにこのボルトを抜いてしまうと、ガスケットが動いて当たりが変わり、高い確率で冷却水漏れが起こります。
ウォーターポンプだけ交換するのに比べて数倍の手間となってしまいますが、ここで手を抜いてしまうと後悔することになります。
また、できればこの3本のボルトも交換した方が良いです。これが錆び付くと次回ウォーターポンプハウジングを取り外すのに、大変苦労することになります。

部品はこちらからお買い求めいただけます。




GW休業と入庫予約のお知らせ

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誠に勝手ではございますが、GW期間中は下記の日程にて休業させていただきます。


5月3日(木)~5月7日(月)

尚、4月29日は通常営業、4月30日は月曜なので定休、5月1日・2日は通常営業となります。

月曜定休が絡み少々ややこしいのでご注意ください。

また、現在GW前の混雑で、今月中はほぼ新規のご入庫は難しくなっています。駐車場にも車が入りきらないほどで、お預かりも難しくなっています。緊急の故障などの場合は何とかお預かりはできるようにしようと思いますが、それも限界があるかもしれません。

もちろん、オイル交換程度の軽作業でしたら問題ありませんので、お気軽にご連絡ください。

それ以外の、車検・点検などは期日に余裕がありましたら、GW明けの5月8日以降でご予約ください。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

中古車速報 2018/05/28

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 大変忙しいです。前にも書きましたが、この3・4・5月で何故か買取がかつてないほど集中し、しかもそれの大半が売れてしまって、納車整備が追い付かない状況です。この納車が来週からピークを迎えます。予定としては、愛知 千葉 静岡 滋賀 沖縄 山梨 新潟 愛知 岡山 兵庫 となっています。ちなみに、沖縄以外全部自分で納車します。先月の段階では3泊4日くらいで沖縄に納車に行くとか企んでいたのですが、儚い夢でした。 
 これに加えて買取もありますので、来月は何回か積載車で寝ることになりそうです。これからご契約の車は通常より少し納期がかかりますので、ご了承ください。

さて、中古車速報です。

2000MY 300Tdi
走行154000km
NOX PM適合
3ナンバー 7人乗り
FFヒーター付
インナーロールケージ付

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少しリフトアップされ、リヤロワアームが社外品になっていますが、このアーム用のブッシュがもう入手できなくなるようですし、コイルも含めて純正に戻してしまう予定です。
それから、この車にはルーフトリムもカーペットもありません。普通に考えると必要なのですが、新品を取り付ければそれだけで、30万円近くになりますので、要らないからその分安くという方もいそうな気がします。

暫くは忙しくて手が付かないので、このままの状態で置いておきます。ご相談、お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

車両保険のススメ

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以前から何度か書いていますが、ディフェンダーに乗られている方は是非とも車両保険に、しかも一般条件(自損対応)での保険に入っていただきたいと思います。
以前から、ディフェンダーの外装パネルの価格が高いのは度々お伝えしていましたが、ここ数年、さらにとんでもない値上がりをするものが出てきました。ルーフは以前から知っていましたが、最近部品を注文して衝撃を受けたものを、過去に注文した時の価格と共にいくつか挙げてみます。


ルーフパネル
2013年   340,000円
2018年 1,092,400円

バルクヘッド
2015年   257,000円
2018年   833,000円

クォーターパネルアッパー(スライドガラスが嵌っているパネル)

2015年   123,000円
2018年   236,200円


これに対し、そこまで上がっていないものもあります。

バックドア(旧型)
2015年    73,600円
2018年    85,300円

サイドドア、フェンダー等もこれと同様、上がってはいるものの3~4割まです。

これの原因として考えられるのは新車生産の終了です。
やはり部品は数を多く作ることでコストが下がり、販売価格も下げられるものです。ドアなどは新車生産がなくなったとしても、事故などで交換される機会も多く、それなりの製造数が確保でき、値上がりが抑えられるのだと思います。
これに対しルーフやバルクヘッドなどはそうそう交換されるものではなく、新車生産の終了と共に製造数が激減しているものと思われます。少量生産のコスト高がまともに販売価格に反映されてこの価格ということになるのでしょう。それでも、少量でも生産して在庫してくれていればまだ良い方で、受注生産、しかもある程度注文が溜まらないと生産しないなんていうケースもあるようで、数か月単位のバックオーダーなどということもあり得ます。現在、当社でもルーフトリムが半年以上納品されず、困っております。

少し話が逸れましたが、より一層外装修理の費用は高額っており、今後上がることはあっても下がることはないでしょう。フェンダーやドアなら一部社外品もありますが、精度がイマイチですし、送料が高いので、エンジンなどの部品のように純正より大幅に安くなるということもありません。他車種のように中古パネルが見つかることも期待できません。なぜなら、現状では廃車されて部品取になるということは考えられないからです。当社には部品取りが数台ありますが、それは何年も前からあるもので、既に外装はほぼ使い切られています。
つまり、保険が使えないからといって、安く上げる方法がほとんど無いということになります。

これは現在入庫中のお車ですが、ちょっとした不注意で柱にリヤをぶつけただけです。しかし、少々勢いがあったようで、ルーフとクォーターパネルアッパーが歪み、それぞれが前方に動いて押したせいで、左前後のドアとバックドアまで歪んでしまっています。

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こんなちょっとした不注意の損害で、修理費の概算は300万円にもなってしまいます。今回はしっかり車両保険に入っていただいていたのでホッとしましたが、そうでなければとても気軽に払える金額ではないでしょう。
今まで事故をしたことがないから車両保険なんか要らないと言われる方もいらっしゃいますが、そういう方ほど意外と一発目に酷い事故をしたりするものです。それに、最近は任意保険に入らずに車に乗っている人も少なくなく、100%相手が悪い事故であったとしても賠償能力が無いとか、逃げてしまうなんていうこともあります。
保険料は高くなってしまいますが、是非とも車両保険を付けて、安心を買っていただきたいと思います。

中古車速報 2018/06/12

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中古車速報です。
2005MY 300Tdi
走行225000km
ジャバブラック
NOX PM適合
3ナンバー 9人乗り

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ちょっと内外装が汚れているのですが、他の売約済みの中古車の仕上げで手いっぱいでこちらまで手が回りません。ということで、多少コストはかかりますが、専門のクリーニング業者さんに依頼します。
それから、現在スタッドレスを仮に履いていますので、業者さんから戻ってくるまでに、ホイールを見繕い、足回りも社外コイルで少し上がっているようなので、ノーマルを手配して戻してしまうつもりです。グリルも好みが分かれるでしょうからノーマル戻しします。

その他、この距離ですから当然ですが、タイミングベルト、クラッチオーバーホール、足回りブッシュ、ショックアブソーバー、ハブスイベルのオーバーホール等、一通り行います。

車両価格は400万円弱を予定。

お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

中古車速報 2018/06/20

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中古車速報です。

2002MY 正規輸入 Td5 SW
走行105000km
チャウトンホワイト
NOX PM不適合
1ナンバー 5人乗り

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5年ほど前に当社で販売した車の下取りです。
その時の販売時にもしっかり整備しておりますが、現在ではその当時よりも基本整備の内容を引きあげていますので、クラッチオーバーホール、足回りブッシュ、ショックの総交換等も今回行います。

お問い合わせはこちらから。
http://asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0192



中古車を探されている方は、当社のFACEBOOKをチェックしてください。


中古車の情報の速さとしては、1、FACEBOOK 2、ブログ 3、自社サイト 4、カーセンサーの順となります。
まず買い取るとすぐにFACEBOOKに情報を出します。買取帰りの積載車の上の写真はおなじみだと思います。そしてある程度仕上げるとブログにアップし、その後自社サイト、カーセンサーと掲載していきます。

それぞれの掲載にどれくらいタイムラグがあるかは、車の状態や忙しさにもよりますが、FACEBOOKが最速であるのは間違いありません。FACEBOOK掲載の時点で売れてしまって、ブログにすら出ない車もたくさんありますので、良い車を探されている方はぜひフォローをお願いいたします。

足回りブッシュ ショックアブソーバー

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 先日、整備が終わって納車待ちの車を試運転してきました。そこで改めて思ったのですが、足回りが完全に整備されている車はやはり運転していて非常に気持ちが良いです。ここ2年程、中古車を販売するときには、直近2~3年ほどで交換履歴が無ければ、足回りのブッシュ、ショックアブソーバーは全て新品交換しています。試運転した車は、昨年ショックアブソーバーが交換されていましたので、交換したのはブッシュだけなのですが、未交換の車と比べれば雲泥の差です。今回はお客様の希望で、ホイールとタイヤも新品になっているので、もちろんそのおかげも有るのでしょうが、不快・不安な振動が全くありませんでした。この車を手放したオーナーさんが今乗ったら、手放したことを後悔されるに違いありません。

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10年以上経過しているディフェンダーのオーナーさんには是非ブッシュ交換をしてこの状態を体験していただきたいと思うのですが、それなりの費用になるのでなかなかお勧めするのにも気が引けます。何かが漏れているとか、減っているとか、破れているとかであれば車検の時に指摘して交換をお勧めできるのですが、ブッシュやショックアブソーバーのように目視で劣化が分かりづらく、しかも良いか悪いかの2択ではなく、徐々に劣化していくものですので、お勧めするタイミングが難しいのです。

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ブッシュ・ショックが完全にダメになると、運転中、特に高速走行中に道路の段差などを超えたのを契機として、ハンドルを持つ手が弾かれるほどの振動が発生し、時速30kmくらいまでスピードを落とさないと収束しないという恐怖の現象が発生することがあります。そこまでいかなくても、ブッシュが正常に働いていない車を一定以上のスピードで走らせるのは、かなり怖いです。実を言うとエンジン等、他の部分の修理後の確認の試運転で、怖くて十分に運転できないということも時々あります。そこまでいくと、ブッシュ交換をお勧めさせていただいていますが、大抵の方がそれでも普通だと思って乗られてしまっています。中古で買われた時から劣化している車はもちろん、最初は問題が無かったり、新車から乗られていて良い状態で乗ったことがある方でも、ジワジワ劣化していくものなので、慣れてしまい、かなり酷い状態になっているのに気が付かないということもあります。

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また、社外足回りが入っている中古車を買われた方も、本当にそれでよいのか一度よく考えてみるべきだと思います。1~2インチ車高を上げる程度のキットであればさほど影響は無いのですが、完全にオフロード仕様の柔らかいコイルで車高を上げていると、高速走行はかなり不安定です。不安定さをオフ性能の代償として理解して受け入れている方はいいのですが、それが普通で、ディフェンダーはフラフラして高速走行は怖いと思われている方がいれば、大変残念です。

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 高速時の事ばかり書いてきましたが、足回りがしっかりしていることを感じられるのは高速ばかりではありません。道路の凹凸や店舗などから道路に出るときの段差、あらゆるところで違いが感じられます。この気持ちよさはなかなか言葉で表現できませんが、運転していると顔がニヤついてきてしまう感じです。やらなければ全く乗れなくなるという部分ではないのですが、費用対効果は大きいと思いますので、メンテナンス予算に余裕があれば、ぜひご検討ください。

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ただし、注意していただきたいのが、社外ブッシュはダメだということです。社外品にも純正の10分の1くらいの物から、OEMとして売られてる半額くらいの物まで色々あるのですが、経験上、純正以外は全てダメです。激安社外品は論外ですが、OEM品(品番にGが付く)も、純正と同じではないようです。ブッシュで困るのは、目視で良否が判断できないことです。大震動は色々なことが原因で同じ症状が出てしまう上に、停車時の点検では判別できないような僅かなガタやブッシュの劣化でも発生します。もしくは、2つの原因が相乗効果を起こしているということもあるようです。対処法は、ブッシュ・ショックアブソーバー・ハブ&スイベルを順番に、もしくはひと思いに一気に作業していくしかありません。ところが、こういう部分に信用できない品質の部品を使ってしまうと、迷路に迷い込んでしまいます。純正品はかなり高くて躊躇してしまいますが、それだけの価値はあります。当社では部品の持ち込みも基本的にはOKですが、社外ブッシュはお断りしています。

ディフェンダー Td5 ECU 続報

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 一昨年あたりから、ずっと供給停止状態が続いていたTd5のエンジンECU 品番NNN500020の供給がついに再開されるようです。
 メーカーからは絶版の通知は来ていなかったものの、一部の部品屋さんのサイトでは、「No Longer Available」なんて書かれていて、もしかしたらこのまま供給終了なのかと心配していたのですが、今月末には注文できるようになるそうです。ただし、このロットで溜っているバックオーダー全てを賄えないようで、必要だったらすぐ注文を入れてくれと連絡がきました。
これが安かったら在庫として持っておきたいところですが、供給終了直前の倍以上、一番安かったころに比べれば3倍という価格では、さすがにそうもいきません。現在のレートで、当社で販売するとしたら、約30万円になってしまいます。

 ここ1年ほどで4~5台ECUの故障がありましたが、全て現物修理かリビルトECU交換で対処できました。リビルトECUも以前は新品とほとんど変わらない価格で、無意味だったのですが、新品がこんな価格になってしまったなら大きなメリットが出てきます。現物修理も国内ではなかなかやってくれるところが無いので、海外で複数の業者さんを見つけてあります。

 引き続き、ECUの不良でお困りの場合はご相談ください。修理期間中の代車ならぬ「代ECU」も用意してありますので、現物修理でECUが海外に往復している間もお車を使用していただくことは可能です。ただし、ECUの交換には専用のコンピューターでセキュリティの同期をする必要がありますし、インジェクターグレードの書き換えも必要(やらなければ動かないわけではないですが)になるので、部品だけ送るというわけにはいきません。必ずご入庫していただく必要があります。

中古車速報 2018/03/15

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中古車速報です。
最近大変入庫が多いです。やはりこの時期は、生活環境が変わられる方が多く、新しく買われる方も、手放される方も多いです。しかし、それを差し引いても今年は特別に多い気がします。こんなに在庫が揃っていることはめったにありませんので、購入を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。

そんな中でもかなり珍しい車が入荷しました。

ディフェンダー90
96MY 300Tdi 
3ナンバー 6人乗り
NOX PM適合
走行154000km

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最近はV8の正規90も高くなってきました。以前は維持費が高いことから敬遠されて、安く買えたものですが、最近はディーゼル110と大差ない価格になってきています。しかも、以前にも書いたことですが、よく整備された90V8というのは本当に少ないです。価格が安かったことから、専門知識のない中古車屋が気軽に仕入れて販売し、買う方も気軽に買い、燃費や自動車税が維持費が高いからとまた気軽に売却されるというのを繰り返されている車が多いです。しかも酷い状態なのに、頑丈で大雑把なのはガソリン車でもそれほど変わりませんから、意外と走ってしまい、本来の調子とは程遠い状態でそのまま乗られているという方も多いです。

そんな中、この90は大変状態が良いです。ルーフトリムも張り替えられていますし、足回りにも手が入っています。どうせ新品交換してしまうつもりなので、関係ないと言えば無いのですが、今までしっかりメンテナンスされてきた車であることは一目瞭然です。90Tdiはそれだけでもかなり希少なのですが、その中でもここまでの状態のものはまず出てきません。しかも、排気量2500cc、軽油でリッター10km前後の燃費は大変経済的です。ディフェンダーには乗りたいけど110では大きすぎるという方は、ぜひご検討ください。お問い合わせはこちらから。
http://www.asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0190

もちろん、通常はあまり在庫しませんが、V8もご要望があれば探してしっかり整備した上で販売することはできますし、他店で購入された車でも修理やメンテナンスは承ります。

ディフェンダー Td5 ECU 続報

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 一昨年あたりから、ずっと供給停止状態が続いていたTd5のエンジンECU 品番NNN500020の供給がついに再開されるようです。
 メーカーからは絶版の通知は来ていなかったものの、一部の部品屋さんのサイトでは、「No Longer Available」なんて書かれていて、もしかしたらこのまま供給終了なのかと心配していたのですが、今月末には注文できるようになるそうです。ただし、このロットで溜っているバックオーダー全てを賄えないようで、必要だったらすぐ注文を入れてくれと連絡がきました。
これが安かったら在庫として持っておきたいところですが、供給終了直前の倍以上、一番安かったころに比べれば3倍という価格では、さすがにそうもいきません。現在のレートで、当社で販売するとしたら、約30万円になってしまいます。

 ここ1年ほどで4~5台ECUの故障がありましたが、全て現物修理かリビルトECU交換で対処できました。リビルトECUも以前は新品とほとんど変わらない価格で、無意味だったのですが、新品がこんな価格になってしまったなら大きなメリットが出てきます。現物修理も国内ではなかなかやってくれるところが無いので、海外で複数の業者さんを見つけてあります。

 引き続き、ECUの不良でお困りの場合はご相談ください。修理期間中の代車ならぬ「代ECU」も用意してありますので、現物修理でECUが海外に往復している間もお車を使用していただくことは可能です。ただし、ECUの交換には専用のコンピューターでセキュリティの同期をする必要がありますし、インジェクターグレードの書き換えも必要(やらなければ動かないわけではないですが)になるので、部品だけ送るというわけにはいきません。必ずご入庫していただく必要があります。

中古車速報 2018/07/22

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中古車速報です。
ディフェンダー90 
95MY 300Tdi 
走行不明
エプソムグリーン
NOX PM 不適合
3ナンバー
7人乗りですが、センターシートを乗車定員に入れると問題になることがあるので、6人乗りに変更予定。

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あちらこちらボコボコはしております。

 それでも大変貴重な300Tdiの90です。今や、海外流出で正規V8も含めて90自体が110よりも希少車になってしまっていますが、その中でも300Tdiはめったに入ってくるものではありません。

走行距離は不明です。平成16年にメーター交換してあるようですが、記録簿もないため交換する前が何kmだったのかが不明です。そこから14年間で56,000km。この間は部分的に記録簿は残っています。ハンドルの擦れ方なんかを見ても何十万kmも走っているとは思えませんので、10~15万km程度と予想します。

どう仕上げるかは検討中です。
せっかくなので、足回りも外装も全部ノーマルに戻して、全塗装して内装も全部張り替えて、エンジンも、噴射ポンプやターボや、ヘッドのオーバーホール等も徹底的に手を入れてってやりたいのですが、全塗装の予約が詰まり過ぎてて、しかもその消化も遅れ遅れになっているので、すぐ着手するのは難しいです。とりあえず、機関部だけ整備して納車、予約を入れてもらって後日順番が来たら全塗装というのも承ります。

金額的には内外装そのままで、当社の通常レベルの整備で300万円くらい。噴射ポンプ等のいつもは壊れていない限りやらないことまでやってしまえば350万円くらい。その上、全塗装や内装まで手を入れれば400万円~といったところです。

お問い合わせ、ご相談はinfo@ashaimotors.netまで

ディフェンダー 全塗装

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 全塗装を希望される方は多いのですが、全塗装はずっと作業待ちになっていて、新規の予約はスムーズに消化できておおよそ1年後の着手です。作業ペースとしては1台1ヶ月の予定を組んでいます。

 もし鈑金塗装スタッフ総出で、その車1台だけに集中して作業をすれば、最短で1台10日間くらいで仕上げることもできるとは思うのですが、そうすると他の作業が全くできません。
 当社はディフェンダー専門店ではありませんし、70年近く営業しており、カーコンビニ倶楽部もやっていますので、普通の車の修理もたくさん入ります。むしろそちらの方が台数は多いです。そういうのをこなしながらやっていると、どうしても1ヶ月に1台くらいのペースになってしまいます。
 また、全塗装はかなり作業スペースを占拠してしまいますので、広くない当社では同時に何台も作業するということもできまん。本当は同時並行で何台も作業できると効率もいいのですが、現状では1台終わらせて次、というやり方になっています。

 それから、最初に、「スムーズに消化できて」と書きましたが、実はスムーズに行かない場合も多いです。これはバラしたら錆が酷かったという車自体の問題の場合もありますが、何よりも、全塗装以外に、そのまま乗っていることができないような酷い事故の修理が入ると、さすがに「予約を入れて順番を待ってもらって1年後に」というわけにもいかないので、そちらを優先して作業せざるを得ません。そうしているうちに遅れてしまっています。 

 これだけ全塗装の要望が多く、自社でこなせなければ、外注さんを使うのが普通なのですが、それも考え物です。

 理由としては、まずは価格の問題です。全塗装は費用も作業内容も工場によって大きく異なるのですが、当社が現在行っている内容で同じくらいの価格で仕上げてくれる工場はなかなか無いと思います。外注さんに依頼するとなれば、今よりも価格を最低でも2~3割は上げなければならないと思います。

 それから、技術的な問題もあります。これは当社の技術がすごいと言っているわけでもないですし、外注さんが劣るというわけでもありません。優劣というわけではないのですが、当社にはずっとディフェンダーの全塗装をやってきて、積み重ねてきたノウハウがあります。ここはこういう順番で作業した方が仕上がりが良いとか、ここはマスキングでは絶対にダメとか、個々にはかなり細かいですが、それが積み重なると仕上がりの差として現れる類のものです。このノウハウを全て伝えるというのが難しいのです。相手も職人さんですので、あまり細かいことを指示されるのも良い気分ではないでしょう。

 しかし、最近の全塗装予約の消化の遅れを見ていると、そんなことを言っていられなくなりました。大破とまでは行かなくても、中破と言える修理が立て続けに入ってきます。そこで、先週、一般車の鈑金を依頼する外注さんに相談したところ、やってみるというお返事をいただきました。ただし、お客様の車で試してもらうわけにもいかないので、在庫の中古車でお願いしました。

少し前に紹介したこれです。

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 ● 90なので110よりは少しは楽。
 ● 錆が少なく初めてでも作業しやすい。
 ● 凹み、傷、色褪せなどが多いので、全塗装して綺麗にしたかった。

ということで、これを選びました。
内装などもきれいにする予定です。

できれば10月末のイベント間に合わせたいと思っています。

夏季休業のお知らせ

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誠に勝手ではございますが、下記の日程にて休業させていただきます。

8月11日(土)~8月16日(木)


上記期間中のお問い合わせへの回答、部品の発送などは17日以降となります。

お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。
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