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Channel: 車屋さんの修理記録簿
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中古車速報

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中古車速報です。

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ディフェンダー 110 XS 2.4TDCi 
サントリーニブラック
3ナンバー 5人乗り
走行58,000km
NOX/PM適合
車検2年付き

珍しく新型の中古車です。
最近は新型を積極的に仕入れてきませんでしたが、当社で以前販売した車でしたので買い取らせていただきました。新車から日本で使われているので、かなり状態の良い車です。

お問い合わせはこちらからお願いいたします。
http://asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0178

中古車速報

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中古車速報です。

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ディフェンダー 90 ピックアップ
2010MY
2.4TDCi 
ケスウィックグリーン
1ナンバー 2人乗り
走行12,400マイル
NOX/PM適合
車検30年5月

新型の中古車は基本的に在庫しない方針なのですが、当社のお客様のお車ですので、前回の黒の110同様、特例で買い取らせていただきました。コンディションも最高ですし、以下に紹介するように実用的なカスタムもされていますので、中古車としては最高のものだと思います。普通は中古車を買い取ってくると、きれいにして掲載するまで1週間から1か月以上かかることもあるのですが、これは即掲載可能です。
新車の未登録車はまだ各ショップさんが在庫されてるかもしれませんが、ほとんどがステーションワゴンでしょうから、お金を出しても90ピックアップはなかなか手に入らないのではないかと思います。国内の絶対数は極端に少ないですし、イギリスから中古並行しようにも、あちらで軽トラ代わりに1年でも使われてた車の状態は、日本に新車からある車と比べるべくもありません。90ピックアップに興味のある方は、ぜひご検討ください。

では、各所のカスタムです。

まずは荷台の保護塗装。これでハードに使っても錆や傷とは無縁です。

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それから、上の写真にも写っていますが、クロスメンバーやドアのボルトはステンレス、ゲートのピンもステンレスです。更にはホイールナットまでステンレス化されています。

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室内にいきまして、ナビは今となっては希少なインダッシュのサイバーナビ。データは2015年版。

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ステアリングはモトリタ。

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シフトはガレージ66さんの66シフター

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最後に下周りですが、きちんと錆止め塗装がしてあって、大変綺麗です。

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価格は400万円台前半の予定です。
お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

任意保険について

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以前こちらでディフェンダーの任意保険について書いたら大きな反響がありました。4年程前のことですが、状況はその頃と変わらないどころか、中古車は更に高騰していますので、保険の契約(というか更新時)には十分な注意が必要です。

ディフェンダーはエンジンや足回りなどは意外と修理代はかかりません。これは、社外品・OEM品が純正部品よりかなり安く販売されているからで、そういうのの品質を見極めてうまく使っていけば、コストはずいぶんと抑えられます。

しかし、外装はそうはいきません。ドアやフェンダーなどは安い社外品があることはあるのですが、純正でさえこんな酷い精度で製造されているのです。ちなみに1個目がもっと酷かったので交換してもらった2個目でこれです。こういうものを手直しして使うしかありません。

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純正品ですらこうなのですから、これをコピーしたものともなれば、そう簡単には取り付けすらできません。しかも、外装パネルは大きい上に簡易的な梱包ではダメージを受けるので、パッケージが大きくなり、輸入コストが高くなります。安い社外品であっても、純正と同じだけのコストがかかるので、販売価格をそれほど安くすることができません。それから、ボディの材質は年式が新しくなればなるほどスチール部分が増えてきましたが、前後フェンダー、ルーフなどは全年式アルミパネルで、大きく凹んでしまうと現物修理できませんし、パーツ価格も高額です。また、リヤフェンダー(クォーターパネル)の交換はボディーをバラバラにしなければならないので、交換も大変費用がかかります。

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しかも、ボディーパネルは部品価格が上昇しています。数年前は40万円台だった110のルーフパネルが、先日調べたらなんと120万円程になっていました。つまり、立体駐車場などで屋根を派手に凹ませてしまった場合、それだけで200万円程かかるということになります。

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自費で支払うには高すぎる金額だと思いますので、是非とも任意保険は、一般条件での車両保険に入ることをお勧めします。

また、先日初めてディフェンダーが盗難されたという話を聞きました。今まで車上狙いすらほとんど聞かなかっただけに、衝撃的な話でした。たまたま目に付いたから盗まれたのかもしれませんが、生産終了で世界的に価値が高まっていますので、狙われた可能性も十分にあります。こういう万一のことに備えて、車両保険の重要性は高まっていると思います。

ただ、車両保険がかかっているからと言って安心してはいけません。保険会社に任せて、毎年内容をチェックせずに更新をしていると、いつの間にか保険金額が低くなりすぎていることがあります。保険会社は車種ごとの相場データを持っていて、それに基づいてその年の車両保険金額を提案してきます。しかし、ディフェンダーのようにデータが無い車種だと、自動的に前年から何割か下げた価格の提案になります。大体1~2割下げられることが多いですが、これを数年繰り返していると、いつの間にか100万円を切ってるということになります。普通の輸入車ならそれくらいのペースで市場価格は落ちていくので問題ないのですが、ディフェンダーは価値が下がるどころか上がることさえある恐ろしい車です。車両保険金額が低ければ、保険料も安いので良いと言えば良いのですが、当然ながらいざというときにはその金額までしか保険金が支払われません。盗難はもちろんや大事故で買い替えはもちろん、屋根を少しぶつけたり、フレームに損傷を受けるような事故になると、すぐにオーバーしてしまいます。保険会社が提案してくる保険金額が安ければ、指摘して交渉して上げてもらうことは可能です。しかし、保険会社にもよりますが、一度下がった保険金額を前年より上げることは難しいようです。必ず毎年保険の内容をチェックして、下がり過ぎないように注意してください。

そしてもう一つ。ロードサービスについてです。
最近、保険会社各社のロードサービスが充実してきています。以前のように15kmとか50kmとかいうものではなく、数百kmや、費用10~30万円までという長距離のレッカー搬送が可能になっている保険会社が多いです。これはディフェンダーのような、受け入れてくれる工場が少ない車では非常にありがたいことです。これを使って、東京や大阪から当社まで無料で搬送されてくる車も多いです。しかも、年間数千円の僅かな追加費用で特約を付ければ、レッカー搬送された時に15日~1ヶ月程度の期間でレンタカーを出してもらえて、さらに修理後に修理工場から自宅まで搬送してくれるというサービスも付きます。ロードサービスについては自動で付いてくるものなので、使えることを知ってさえいればいいのですが、特約に関しては契約者側から言わなければ提案が無いことも多いので、ぜひ一度ご自身の契約を確認されて、余裕があれば付けていただくといいと思います。

ナンバーの話

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本日、商談でクラシックレンジのナンバーの話が出ました。
セカンドレンジやクラシックレンジを1ナンバーにして売っている業者があります。同じようにできないかと。ちょっと調べてみると、そこで売られている車の乗車定員は4名。そして、コンパクトカー以下の維持費なんて書いてあるのです。自動車税が安い、重量税が安い、と。でも、自賠責保険料が倍近くになるとか、高速料金が高くなるとか、任意保険でデメリットがあるとかは書いてありません。特に車検時にかかる費用のうち、安くなる重量税について書いてあるにもかかわらず、あえて高くなる自賠責について書かないというのは悪意を感じます。
 確かに高くなるものがあるのを差し引いても、トータルでは大幅に安くなるので、維持費を強調するのは良いとしても、乗車定員4名が問題です。クラシックレンジ、セカンドレンジで乗車定員4名で純正シートというのは合法的には不可能です。これは構造変更時に他車種の前後幅の狭いシートを取り付けて、一時的に荷室面積を広くしているものと思われます。つまり、純正シートのままでは車検に通りません。購入後の車検は、闇で通してしまう民間車検工場で受けるか、車検場に持ち込みの際にまた他車種のシートを取り付けるかということが必要になります。1ナンバーだから毎年その手間です。
 これを、そう説明した上で売るのなら、買う側の自己責任という面もありますが、維持費の安さだけを強調して、デメリットについては黙って売ってしまうのは酷い話です。当社ではこういうものはそのままでは車検を通せません。
 ついでですが、エアサスをコイルサス化して、公認を取っていないのも車検は通りませんので、購入の際は十分ご注意ください。

 次にディフェンダーの話です。正規輸入車のTd5はノーマルでは1ナンバーです。並行車は1・3・8があります。時々、3ナンバーの中古車を購入時に1ナンバーにしたいと言われる方がいますが、これは意味がないどころかマイナスです。(ガソリン車除く)1ナンバーにメリットがあるのは、レンジローバーなどの大排気量の車です。2200~2500ccのディーゼルディフェンダーでは、自動車税は安くなるのですが、元からそれほど高くないので、1ナンバー化のメリットは小さく、自賠責保険料やその他のデメリットを補えません。3ナンバーが最もメリットがあり、1ナンバーの車をあえて高い費用をかけてでも3ナンバー化して買う方が多いのです。

 8ナンバーについては、以前は自動車税が安く、車検も2年、自賠責も高くなかったので節税登録の基本でした。しかし、自動車税は高くなり、保険会社も任意保険の引き受けが厳しくなり、キャンピングキットの搭載の煩わしさもあるところに、ノウハウが確立されて3ナンバーが取れるようになったので2000年くらいからかなり減りました。更にキャンピング車の基準が変わり、ポップアップルーフや本気でキャンピング車として製作された車でもない限り、実質的にキャンピング登録ができなくなりました。現在は当社では仕入れ時に8ナンバーの車は全て3ナンバーに変更して販売することにしています。他車で8ナンバーのまま購入されて、車検で持ち込まれる際はキャンピングキットにご注意ください。ベッドやシンクが積んであればいいというものではなく、乗車定員に対応した就寝面積が必要です。

 最後に、特殊なものとして4ナンバーがありますが、これはオーバーフェンダーを外し、それでもはみ出さない細いホイールとタイヤを履き、ローダウンしてやることで可能となります。4ナンバーは3ナンバーと1ナンバーのメリットだけがあるようなものなのですが、4ナンバーを取った後で元に戻してしまえば、レンジの4名1ナンバーと同様に違法です。そのままでまともに車検が通せる車ではありません。これも、維持費が安いという謳い文句につられて購入してしまうと、後で手間がかかりますので気を付けなければいけません。

ボディ載せ替え HCPU → SW (1)

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年初から行っているディフェンダーのHCPUからSWへのボディ載せ替え作業。
そろそろ完成が見えてきたのでレポートいたします。

ベースはこの中古車。

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某店さんの作で、テレビなんかでも紹介されたことのある有名な車だそうですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ノーマルでさえ買う人を選ぶハイキャパシティピックアップを、オープンに改造、さらにこの個性炸裂のペインティング&内装。買い取ってはみたもののこのままで売れるとも思えず、そのうちもう少し普通の色にして販売しようと思っていました。

しかし、今回、状態の良いAT車のステーションワゴンをお探しということでしたので、このラスタカラーをベースにステーションワゴンを作ってしまおうということになりました。ATで適合で程度が良い車なんか、探しても出てくるものでもないですし、ベース車を見つけて作るにしても、ただでさえ高いベース車を適合化したり、AT化したり、全塗装したら凄い金額になってしまいます。
しかし、このラスタカラーはATで適合なのに345万円と比較的安いです。ちょうどフロント事故の部品取車があったので、そのリヤボディを移植してやれば、何とか金額も抑えられます。
それでも、何度も書いているように、ルーフパネルだけで新品定価は100万円オーバー。ドアも1枚10万円くらいです。その部品取車の部品をバラで売ってもかなりの金額になります。その部品を全て使ってしまうのに、予算には限りがあるので、正直、手間を考えたら割に合わないような気もするのですが、面白そうだからやってしまいましょうということで、プロジェクトはスタートしました。

まずはボディ降ろし。結構簡単に降ろせます。

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ブレーキ、足回り、エンジン回りの整備一式も済ませます。フレームも普通は綺麗に錆止めできないところまで塗れます。

ドナーとなるのはこの車。ルーフと、リヤボディの上側は既に取り外して塗装済みです。

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人力で取り外し。

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そして載せます。

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載りました。

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各部の精度がかなりいい加減なディフェンダーですから、微調整などそれなりに大変でしたが、ここまでで、難所は超えました。ここから先はやったことがある作業だけ・・・だと思っていました。この時点では。

ボディ載せ替え HCPU → SW (2)

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リヤボディが載ったので次は塗装です。ただし、このリヤボディは左クォーターが思い切り凹んでいます。この部分は使用せず、他の部品取車から持って来ることにしました。

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一旦位置決めをして、その後クォーターパネルを撤去します。

そして塗装。

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塗装が終われば組立。別途塗装してあった部品を順に載せていきます。


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これで本体は完了です。

 次はドアなどの付属品なのですが、ここで一つ目の誤算がありました。この車はオープンなので、純正ドアをカットして、窓枠部分を分割できるような加工がしてありました。それを溶接して繋ぐ予定だったのですが、単純に繋いでもカットした刃の厚み分は寸法が短くなってしまいますし、切断面を削って整えたりもしているでしょうから、長さが足りないのです。

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元は幌なので、ドアの寸法は数ミリずれても関係なかったのですが、ルーフになればそうはいきません。しっかり寸法を出さなければウェザストリップが密着せず、雨漏りや隙間風の原因になります。ドアを付けたり外したりして調整しながら分割されたドア上下を元通りつなぎ合わせる必要がありました。

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 誤算はさらに続きます。リヤボディの交換は何度もやっていたので、大したことだとは思っていなかったのですが、それはあくまでも修理での交換でした。よく考えれば今回はハイキャパシティピックアップからステーションワゴンへの乗せ換えです。ベースとなっているピックアップにはリヤドアも、バックドアも、リヤのルームランプも有りません。当然、それらに関係する配線は付いていません。しかも、ベース車はほぼTdi最終モデル、部品取車は2000年モデルだったので、仕様も結構違います。結局、別のTd5の部品取りからも配線の一部を剥ぎ取ってきて、配線図を見ながら加工して、何とか全ての機能が使用できるようになりました。

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ここで本当の山を越えました。次回で完成です。

夏季休業のお知らせ

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誠に勝手ではございますが、下記の日程にて休業させていただきます。

8月11日(金)~8月16日(水)


上記期間中のお問い合わせへの回答、部品の発送などは17日以降となります。

お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

ボディ載せ替え HCPU → SW (3)

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あとは内装を組み付ければ作業完了です。とは言えシートは何だか分からない獣の毛皮張り、ドアやダッシュボードはホワイトのレザー張というなかなかエキセントリックな仕上げだったため、内装も総入替です。
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シートはXSハーフレザー、ドアはブラックレザートリムで仕上げ、センターシートからEXMOOR TRIMのプレミアムカビーボックスに変更、ダッシュボードもブラックで貼り直しました。

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カーペットはプレミアムカーペットフルキットを使用しました。上記の写真にも所々写っていますが、シート下やリヤクォーターパネルの内側など、車内の床に鉄(アルミ)板剥き出しのところがほとんど無くなります。それからさりげなくステンレスシルパネルも装着していることにご注目ください。ルーフトリムも張り替えて取り付けです。

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最後にステアリングをモトリタのウッドに、ナビ&オーディオと、スピーカートリムを使ってリヤスピーカーも設置しました。

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そして完成です。

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グリルはこういうスタイルだと黒にすることが多いのですが、あえてイカツさを抑えて上品に仕上げるためにXS標準のシルバーに、ホイールは純正ソートゥース。
エアインテークは上はKBX、サイドはEQUIPE4x4です。ランプを一式LED化、ヘッドランプもLEDです。
リヤにはステップバンパーとヒッチレシーバーを取り付けて、ヒッチキャリアも使用できるようにしました。

そして、内外装の仕上げばかり書いてきましたが、もちろんブッシュ、ショックなどは新品、ハブスイベル、ブレーキはオーバーホール、タイミングベルト交換など、他の中古車と同じように整備しております。

最後にbefore & after

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2005年モデル 300Tdi 走行58000km AT
探しても出てくる車ではないですし、仮に出てきたとしても内外装の状態は13年落ちで、どんなに丁寧に使っていたとしても、経年劣化はあるはずです。それをベースに今回の車と同じようなレベルで仕上げようとしたら、新車のような金額になってしまいます。今回は特殊な改造がされているせいで、安くなっていたベース車を仕上げることで、費用を抑えることができました。こういう車はめったに無いので、通常は内外装が傷んでいる車をベースにすることになると思います。
例えばこの車。年式・距離・状態の割にはなぜこんなに高いのかと聞かれることが多いのですが、今回とほぼ同様の内外装仕上げをするからです。
http://asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0166
こだわりの一台が欲しい方はいかがでしょうか?

スイベルグリス

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 これはギヤオイル潤滑時代のクラシックレンジのスイベルピンハウジングです。グリス潤滑のものと違い、フィラー(緑)だけではなく、量を確認するためのレベル(赤)と、入替できるようにドレン(黄色)があります。
 スイベルオイルの規定量は0.35リットル。規定量入れると。赤線のレベルのところまでになります。
この規定量はグリス潤滑になっても同じで、純正・社外共に、ほとんどの専用グリスは1本が規定量で売られていて、オーバーホールして完全に空の状態の場合に、片側に1本入れればいいようになっています。
 
 このスイベルグリスを枯らしてしまうのは論外ですが、入れ過ぎにも注意してください。無理をすれば片側に2本以上入ってしまうと思いますが、入れ過ぎてもいいことはないどころか、あまりに多すぎればシールを傷めて漏れを誘発してしまったり、グリスがデフ側に流れ込んでしまったりします。つい先日も、シールもスイベルも状態が悪くなさそうなのに、漏れが酷いものをオーバーホールしたら、ハウジング内にグリスがギッシリ詰まっていました。
 グリスの場合、スイベル(球の方)とシールの状態が良くて漏れが無いのなら、補充するのは1年に1回くらいで十分だと思います。走行距離が少ないのならもっと少なくてもいいかもしれません。オイルと違ってグリスはまとわりつきますので、余程のことが無い限りは潤滑不足にはなりません。それよりも入れ過ぎによるトラブルの方が怖いです。もちろん、漏れているならその限りではありませんので、予算などの関係で、漏れているのを承知でスイベルのオーバーホールを見送っているなら、漏れる量に応じてしっかり補充してください。それから、補充しなくてもとりあえずフィラーを開けて覗き込んで、水の侵入や錆などが無いかは見ておいた方が良いと思います。

Td5 ECU不良

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 Td5のECUが壊れる車が出てきました。初期モデルなら既に20年経過ですので、壊れても何の不思議もないのですが、困ったことの現在部品供給がストップしています。先月から注文していて、最初は今月末に生産ということだったのですが、ランドローバージャパン経由で納期未定だ言われたという情報を聞き、改めて問い合わせると、技術的な問題が発生して解決するまで納期未定となってしまったということです。
こんな時に限ってなぜか連続でECU不良が発生し、現在ECU不良確定が2台入庫中、他の業者さんに入庫中で疑い濃厚の車が1台あります。不具合のあるのがECUだけに、応急処置で後日修理なんていうこともできず、ずっとお預かりしたままになってしまっています。これが今月末に生産ということだったから今まで待っていたのですが、納期未定となったらただ待っているわけにはいきません。急遽、別の方法を探し始めました。今のところ問い合わせたり試したりしているのはこの4ルート。

1 国内ECU修理業者さん(現物修理)

2 イギリスECU修理業者さん(現物修理)

3 イギリスリビルトECU販売業者さん(購入+コア返却 or 現物修理)

4 ディスコTd5用のECUの流用の可能性を探る(ディフェンダー用のECUの中古はほとんど無い)

1はやってみなければ分からないと言われ、過去にも別の業者さんでは直りませんでしたし、2は修理実績があるとのことですが、海外だけに色々不安、3は足元を見てるのか、新品と大差ないほど高い、4は信頼性が低い&それなりの価格と、なかなか思うようにはいきません。できれば、国内で修理できる業者さんが見つかるのが理想なのですが・・・

何にしても、今後の為にもなんとか解決策は見つけますので、他にもお困りの方がいらっしゃいましたらご相談ください。

中古車速報

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中古車速報です。

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ディフェンダー110 SW Td5
 
コニストングリーン
3ナンバー 6人乗り
走行89000km
NOX/PM不適合
車検2年付き

当社のお客様からの買取車です。2年前にクラッチオーバーホール、ハブ・スイベルオーバーホール等しっかり整備されていますが、更に今回はショックアブソーバーや足回りのブッシュも一式交換して納車いたします。
特筆すべきは3ナンバーであることです。3ナンバーにしても「国のNOX/PM規制」不適合には変わりは無いのですが、「関東のディーゼル規制条例」は対象外となります。つまりNOX/PM規制地域で登録することはできませんが、それ以外の地域で登録すれば、東京に乗っていくことも問題ありません。意外と知らずに違反している方が多いので書いておきますが、ノーマル状での1ナンバーの正規輸入のディフェンダーでの関東のディーゼル規制のある地域への乗り入れは条例違反となりますので、ご注意ください。
3ナンバー化にはそれなりの費用がかかりますので、最初から3ナンバーになっている車はお得です。それでなくてもかなり状態も良く、お勧めの一台です。

試乗について

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中古車を紹介したついでに、ちょっと書いておきたいと思います。

中古車を購入する前には必ず試乗するべきだ、試乗しなければ買ってはいけない、なんて書いてあるのを時々見ます。理想を言えば確かにそうなのですが、現実的にはそうもいかないことの方が多いです。

試乗ができない理由としては以下の通りです。


1 車検が無い。
 
 車検が無ければ公道は走れません。ネットには当然のように「仮ナンバーを用意してもらって試乗しよう」なんて書いてあるのを見かけますが、仮ナンバーで試乗というのは違法行為です。昔は仮ナンバーや他の車のナンバー(!)でコッソリ試乗させるお店も多かったですが、コンプライアンスが重視される昨今、まともなお店はそんなことしません。万一そんなことをして、SNSで仮ナンバーで試乗したなんて書かれたら大変なことになるので、やってるところは流石に少なくなったんじゃないでしょうか。昔とは時代が違うのです。

2 当社への名義が終わっていない。

 買い取ってしばらくは書類の準備待ちだったり、車庫証明の手配などで前オーナー様名義のままになっています。そのまま試乗して万一事故が起きると、前オーナーさんにご迷惑がかかるので、試乗不可です。そして、1とも関連するのですが、当社はNOX・PM規制地域にありますので、不適合車を車検がある状態で当社の名義にすることができません。不適合車は車検の残りがもったいなくても抹消せざるを得ませんので、不適合車の場合は基本的には試乗ができないということになってしまいます。適合車の場合は当社名義にできるのですが、ご存知のように適合車で、しかも売れ筋の仕様、価格帯の車は、当社名義にするまでにほぼ売れてしまいます。


3 保険が無い
 
 新車販売店の試乗車と違って、商品車には任意保険はかけられません。車検があれば社用車扱いにしてかかけることもできますが、上記のように車検ありで試乗できる状態の車がほとんどありませんし、コスト的にも無理があります。そんな費用をかけるくらいなら販売価格を下げるか、一個でも多くの部品を予防的に交換します。
 さて、万一、保険のかかっていない中古車に試乗中に事故が発生してしまったらどうなるでしょう。お客様の保険の他車運転特約なども使えるかもしれませんが、仮ナンバーで違法に試乗していたとなれば、おそらく適用はされないと思います。しかも、他車運転特約には保険会社によって色々な制限がありますので、試乗していた中古車の修理代が全て賄えるとは限りません。以前にも書きましたが、ディフェンダーの外装修理費は大変に高額です。また、修復歴が付いてしまった場合は、その価値の減額分も請求させていただかなくてはならなくなります。このように、中古車の試乗を許可するということは、お客様に大きなリスクを背負わせることになるのです。もし試乗できる店があれば、事故が起こったときに修理費用は誰の負担になるのか、確認することをお勧めします。

 そういうわけですので、基本的には中古車は試乗できないものだと思っていただいた方がいいと思います。試乗にこだわり過ぎると、良い車を買い損ねてしまうかもしれません。他店で試乗できるところがあったとしても、今時、仮ナンバーで試乗させるような店や、名義変更していない車を他人に運転させる店があるとすれば、そんな店は本当に大丈夫でしょうか?そのあたりのことをよく考えられて、試乗をするかどうかを決めるべきだと思います。

中古車速報

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中古車速報です。

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ディフェンダー110 DCPU Td5
2005MY 
ザンベジシルバー
1ナンバー 5人乗り
走行10万マイル
NOX/PM適合
車検1年付き

現在は3ナンバーですが、ピックアップで3ナンバーの車検合格のためには、荷台に蓋をし、しかもその蓋が、上に荷物を置けないように傾斜になっている等、何らかの細工が必要になるようなので、真っ当に車検が通せるように1ナンバーに変更します。3ナンバーのままが良いという方はご相談いただければ今のままでの販売も致します。ただし、購入後にご自身で3ナンバーの要件を満たすようにしていただくことが条件となります。当社ではその改造は行えませんのでご了承ください。

珍しいハンニバルというオーストラリアのメーカーのピックアップ専用のルーフキャリアが付いています。(ラダーがちょっと凹んでいますが)

いつものように、クラッチオーバーホール、燃料ポンプ交換、ハブ・スイベルオーバーホールと、足回りブッシュ交換、消耗品・油脂類全交換と、定価なら総額100万円程の整備をしての納車になります。

整備内容についてはこちらをご確認ください。
https://blogs.yahoo.co.jp/asahimotors2000/40500995.html

お問い合わせはこちらから。
http://asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0181

2ドアレンジローバー情報

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貴重な2ドアのクラシックレンジの中古車の情報です。
当社の在庫車としての販売ではなく、個人売買の仲介という形になります。

1974年製 バハマゴールド 1ナンバー


こちらに写真が置いてあります。
https://yahoo.jp/box/3j9ops

素晴らしいコンディションです。
さすがに少し前に話題になった、メーカーの10台限定のレストアの「リボーン」には及びませんが、内外装・エンジン共に相当なところまで手が入っています。もちろんどれだけ状態が良いとはいえ、40年以上前の車ですので、維持には現在の車どころか、正規輸入のクラシックレンジ以上の覚悟が必要になるのは言うまでもありません。

価格も安くはありません。ここで価格は発表しませんし、ある程度交渉の余地もあるようですが、イギリスで部品取りのようなまともに動きそうもない車でも1万ポンド近く、ちょっとキレイにしてあれば3万ポンド以上していますので、それを持ってきてナンバーを取り、国内で更にリフレッシュしてある車がいくらになるか、察していただけると思います。儲けを出そうとは思わないものの、費やした費用に近い額は欲しいということです。

とは言え、リボーンの2000万円超に比べればはるかに安い金額ですので、2ドアのレンジを所有する覚悟と情熱のある方はお問い合わせください。

info@asahimotors.net

ご入庫の予約について

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11月も中盤を過ぎ、年末も近付いてきました。
毎年これくらい時期から車検や修理の入庫が特に多くなってきます。現在も、来店する方が呆れるほどのお預かりのディフェンダーが駐車場に並んでいます。ご入庫が多くなると困るのが代車のスケジュール管理です。代車は20台以上ご用意しておりますが、それもこの時期はほぼ予約でフル稼働しています。この代車の予定を立てるのがかなり苦労しています。あまりギッシリ予定を組んでしまうと、部品待ちなど思わぬ時間がかかったときや、お客様が急用でご来店できなくなった時に、予定通り回らなくなってしまいます。
かといってあまりスカスカにするわけにもいきません。また、急な故障車も入ってきます。
そういうわけで、ある程度の余裕を持ったスケジュールを組み、突発的な故障入庫にはその余裕を消費して何とか組み替えて対応するということになります。しかし、やはりそれにも限界がありますので、突発的な故障には代車をご用意できない場合もあります。
そういう場合、役に立つのが任意保険の特約です。最近は、事故の時だけでなく、故障でレッカーサービスを使ったときに、レンタカーを用意してくれるという特約が各社にあります。レッカー可能な距離自体もかなり長くなってきており、しかも修理完了後の引き取りの交通費や、帰りの陸送費用も出るというものもあります。保険を選ぶときにはそういった便利な特約も考慮に入れていただくといいかと思います。

さて、少し話がそれましたが、これから年末年始、そして年度末と忙しい時期が続いていきます。突発的な故障は仕方ありませんが、車検・点検・カスタムなどで入庫の際は、できるだけ早めにご予約ください。特に代車が確実に必要な場合は、ご入庫の1ヶ月程度前からご予約いただくことをお勧めします。

Td5 ECU不良 続報

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こちらの続報ですが、未だ新品供給はストップしたままで、困っております。


国内の修理業者さんには匙を投げられました。
 
ディスコTd5用のECUは一応使えるものの、計器類に若干不具合が出ました。応急処置としては良いのですが、直ったとは言えません。

イギリスの修理業者さんは最初の1個は見事に直してくれましたが、2個目はダメでした。最初、どこにも不具合はないと言うので、こちらはECUを他の車と入れ替えて確認してるんだから壊れてるのは間違いないと言ったところ、確信は無いものの怪しい部分を修理して送り返してきました。しかし、改善しませんでした。

オートロジックのフォルトコード画面の画像を添付して説明しても、「車の方が悪いんじゃないのか、どうしてもというならもう一回見るけど」という感じです。そこで、ECUを正常な在庫車に移設、その車にも同じ不具合が発生して、これにてECUの不良が確定です。自信を持って再発送してやります。ついでに、国内の修理業者さんから修理不能で返却されたものと、以前からある壊れたECUも一緒に送って修理してもらうことにします。

ディフェンダー Td5 ECU修理

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以前から度々書いているTd5のECU問題。
イギリスの修理業者に送ったものがまた帰ってきました。修理依頼したのはトータルで4個、うち1個は修理不能とされてしまいましたが、3個は直りました。概ね信用できそうな感じです。

新品の方はどうかと言えば、相変わらず供給は止まったままですが、先日改めて確認したところ、価格が改定されていました。供給再開が近いのかもしれません。ただし、これが安くなってればよかったのですが、今までより500ポンド以上値上がりしていました。年々高くなっていたのですが、一気に最安時の2倍です。以前の価格で、正規の定価が15万円程度だったそうですが、この値上げが反映されると、おそらく20万円は超えてくるでしょう。直接イギリスから輸入しますので、もう少し安くはできますが、それでも高額です。というか、修理せざるを得なくなるなんて思っていなかったので、3個バックオーダーになっていて、在庫しておくつもりだったのですが、突然こんな価格にされたらたまりません。在庫しておくにしても1個で十分ですので、キャンセル交渉することにします。

修理の費用ですが、ECUの修理費が往復の送料と、送る前の診断・戻ってきてからのセッティング料含めて、現在のレートでおよそ10万円です。正直なところ、以前の価格だったら新品があれば新品の方が良いのではないかというところですが、新品がこんな価格になってしまえば修理するメリットも出てきます。

ECUでお困りの方はご相談ください。

冬期休業のお知らせ

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誠に勝手ではございますが、下記の日程にて休業させていただきます。

12月30日(土)~1月4日(木)

お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

中古車速報

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中古車速報です。

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ディフェンダー110 SE Td5
2004MY 
ジャバブラック
1ナンバー 5人乗り
走行163,000
NOX/PM不適合
車検1年付き
ルーフパネルは塗装が劣化していますので、車両価格内で再塗装いたします。ホワイトルーフも可能です。
http://www.asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0184




また、この車と一緒に未使用のNOX/PM低減装置を買い取らせていただきました。
以前当社でも取り扱っていたのですが、1年以上前に最後の一個が売れてしまい、絶版となっていたものです。規制地域へのお引越しに備えて購入されていたのですが、結局使わなかったとのことでした。

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この装置を付けることで、正規輸入Td5(型式KG-LD25・KG-LE25P)をNOX/PM規制適合とすることができる装置です。この装置のメリットは「認定装置」であるということです。どういう事かというと、取り付けて申請をするだけで、規制適合と認定されるのです。排ガス検査が必要なくなります。

この装置ができる前、又は絶版となってしまってからは、不適合車を適合にするには、汎用の装置を取り付け、数十万円の費用がかかる排ガス検査を受けて合格するしかありませんでした。これが一度で合格するとは限らず、何度も試験代がかかることもあります。しかも、車両がベストな状態でも厳しい検査ですから、車が古くなればその分合格率も落ち、試験前に色々な整備が必要になって、高額な費用がかかっていました。そうなると、高騰している今のTd5の中古車にそこまでの費用をかけると、トータルでは新車(新型車は全車NOX・PM適合です)を考えてもいいような金額になってしまい、非現実的でした。そのため、もう不適合を適合化させることはないだろうと思っていたところに、このラスト一個です。

上記の車を適合化させることもできますし、他の在庫車にも使えます。もちろん、現在お乗りの車にも使えますので、転勤先に持っていけない等でお悩みの方はご相談ください。この認定装置も安い金額ではないですが、それでも事前に金額が確定できるというメリットは大きいです。

ご注意
正規輸入のディフェンダーTd5 型式KG-LD25・KG-LE25PだけをNOX/PM規制に適合させる装置です。ディフェンダーでも、時々あるTdiの不適合車を適合させることはできませんし、ディスカバリーやランクル等他車種に使えるわけではありません。もちろん、イギリスから持ってきた新型車にこれを付ければナンバーがもらえるようなものでもありません。

フラットスポット(息つき)

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ディフェンダーTDCi2.2の車の一部で、ギヤチェンジ時の息つきやフラットスポットといった症状が出る車があるようです。この症状は「強く踏み込んだ後に緩めるなどのファストギヤチェンジ時により顕著になる」ということでした。

 実は、お客様からこれに近い症状の相談を受けて、自分で試運転してみたのですが、私は違和感を感じませんでした。しかし、お客様からの相談のことすら知らないメカニックが、駐車場への移動のためにほんの少し運転しただけで、「これおかしくない?」と言います。それで資料を調べたら、上記の発生条件があることに気が付き、それを意識して運転すると確かに感じました。やはり書いてある通り、ギヤチェンジ時のアクセル操作の癖などで、症状の強弱があるようです。

 これの対処には修正プログラムが出ています。対象車両のVINはCA423911~DA431347です。車検証の車台番号下8ケタをご確認ください。プログラムの修正は車両に整備用コンピューターを繋ぎ、情報を読みだした後で、ネット経由でランドローバーと契約している整備用コンピューターメーカーのサーバーに繋いでオーダーを出し、しばらくしてオーダーが承認されてからプログラムをダウンロードして、再度車両に繋いでECUに書き込み、最後に各種の設定をするという手順があります。通常であれば30分程度で終わりますが、あちらのサーバーの関係か、プログラムがダウンロードできるようになるまで時間がかかることが時々あるので、お待ちいただいている間の作業というのは難しいかもしれません。対象VINの車両をお持ちで、症状が出ている方は車検やその他整備でお預かりできるときにでも合わせてご依頼ください。
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