2回目は燃料系です。
ご注意
今回紹介する作業を全ての車に一律に行うわけではありません。例えば、当社の管理ユーザー様からの下取り車で、整備履歴が完全に分かっていれば、保険的な整備は行わないことも多いです。そういう車は経費がかからないので、その分安く販売されています。
それから、部品を交換するか、オーバーホールするかというのも、車ごとに状態を判断して行っています。当社が交換しなくていいと判断しているものを無料で交換してくれというご要望にはお答えできません。もし、当社の通常の基準以上の整備をご希望の場合は、ご予算を指定していただければ、それに応じて追加の整備を提案させていただきます。その場合はサービス価格で対応させていただきます。また、この車は新品交換されているのに、自分の車は交換されていないというクレームもお受けできません。その場合は、その車はこの車よりも状態が良かったのでしょうし、別の部分ではこの車では交換する必要が無かったものが交換されているかもしれません。
それから、部品を交換するか、オーバーホールするかというのも、車ごとに状態を判断して行っています。当社が交換しなくていいと判断しているものを無料で交換してくれというご要望にはお答えできません。もし、当社の通常の基準以上の整備をご希望の場合は、ご予算を指定していただければ、それに応じて追加の整備を提案させていただきます。その場合はサービス価格で対応させていただきます。また、この車は新品交換されているのに、自分の車は交換されていないというクレームもお受けできません。その場合は、その車はこの車よりも状態が良かったのでしょうし、別の部分ではこの車では交換する必要が無かったものが交換されているかもしれません。
掲載している価格は掲載日現在のものです。為替変動もありますし、ランドローバーの部品価格は急激に変動することがありますので、ずっとこの価格であるとも限りません。また、金額に含まれる部品代、工賃は当社で作業した場合の費用です。整備工場によってはもっと高い場合も安い場合もあると思います。
それではスタートです。
Td5の燃料ポンプは最大の弱点で、不動になる最大の原因です。早い車は5万kmで壊れますし、持つ車は30万kmでも持ちます。走行距離10万kmだと、交換する必要があるかどうか微妙なところですが、10年超えてますので交換することにします。今後も交換履歴が無ければ基本的に交換で行こうかと思います。
燃料ポンプはタンクの上面に付いていますので、交換にはタンクを降ろします。このついでにブリーザホースを交換しておきます。このホースに亀裂が入って、満タンにすると燃料が漏れだすということが良くあります。しかも、新品部品の品質に問題があり、Td5以前の新車から付いていたものは10年くらいは持つのに、今供給される部品は下手をすれば数か月で亀裂が入ってしまいます。純正品がダメならと、社外品も試しましたが同じでした。これはTd5だけでなく、新型車に付いているものも、品質が悪くなったものなので、かなりの割合で数年くらいで漏れてきます。そこで、最近は国内で手に入る汎用のホースを使っています。
交換費用はOEMのポンプを使って約10万円。純正品だと3万円ほどアップです。
ポンプを交換したら燃料フィルターも交換しておきましょう。
当社は純正品を使います。社外品は安いのですが、負荷がかかるのかポンプから異音が出ることがあったので、それ以来使いません。高価なポンプの寿命を縮めてしまっては意味がありませんから。
ポンプを交換した時にエアブリードバルブを交換しておくといいです。フィルターにつながるパイプの一本の中に入っています。一本だけきれいなパイプがそれです。これが悪くなると、フューエルラインに入ったエアが抜けにくくなります。また、ここに異物が詰まってエンスト症状が出たという話も聞きました。
次はフューエルブロックコネクタ。これも有名なトラブルポイントです。
所謂燃圧のレギュレターです。エンジン後部に付いている本体と、そこから前部に伸びるホースまでが一つの部品です。この本体部からよく漏れますが、前方に伸びるホースに穴が開いたり、裂けたりすることもあります。本体からの漏れは、滴るぐらいなのですが、ホースに穴が開くと高圧の燃料が噴出しますので、かなり酷いことになります。今回は漏れはありませんでしたが、なんとなくホースのゴムの色が劣化している感じでしたので、大事を取って交換します。
この作業は、本体だけを交換するのは簡単なのですが、全体を交換しようとするとインマニを脱着する必要があります。工賃や作業時間を節約したい場合は、本体部だけの交換という方法もありなのですが、もしこれが新車から一度も交換されていなければ、次回本体部の寿命が尽きるまでホースが持つとは思えません。運悪く交換後数年で本体部から再度漏れてしまったというのでなければ、全体交換をお勧めします。納車整備はもちろん全体交換です。
フューエルブロックコネクタの交換費用は約7万円です。
この他の燃料系のチェックポイントは、フューエルクーラーです。
ここは燃料漏れではなく冷却水漏れが起きることがあります。部品供給としてはアッセンブリで、非常に高額な部品ですが、社外品で内部の特殊な形状のオーリングだけが売られていますので、修理することも可能です。
この車には漏れはありませんでした。
この車には漏れはありませんでした。
燃料ポンプ 10万円
燃料フィルター+バルブ 1万円
フューエルブロックコネクタ 7万円
合計 18万円
燃料フィルター+バルブ 1万円
フューエルブロックコネクタ 7万円
合計 18万円
次回はクラッチ編です。